【図解でわかる】コンコルド効果で顧客がやめられなくなる仕掛け方・マーケティング活用法

【図解でわかる】コンコルド効果で顧客がやめられなくなる仕掛け方・マーケティング活用法

リテンション施策が「後手」で終わる前に読む本

顧客が「やめよう」と思う前に続ける理由を積み上げるコンコルド効果のマーケ応用

著者: 藤枝 陽介

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あらすじ

「広告でCPAは下がった。初月の申込数も目標通り。なのに、3ヶ月後の継続率を見たら半分以下に落ちていた」
SaaS担当者、EC運営者、オンラインサロン主宰、教育サービスのマーケター。
業界は違っても、同じ悩みを抱えている人が、今これを読んでいるはずなんです。
ポイント還元。クーポン配布。解約防止のクロスセル。
どれも打った。でも、3ヶ月後、半分の顧客はいなくなっている。
リテンション施策の多くは、顧客が「やめよう」と思ったあとに発動するものばかりです。つまり、後手。
本書で扱うのは、その手前。
顧客が「やめよう」と思う前に、「続ける理由」を静かに積み上げる設計です。
行動経済学が「コンコルド効果(サンクコスト効果)」と呼ぶ、脳の根本的なクセ。1985年のアーキス&ブルーマーの実験では、61人中33人(54.1%)が、楽しくないとわかっている高額側を選んだ結果が示されました。
このクセは、マーケティングで倫理的に使えるんです。ダークパターンとは違う、顧客を味方にする使い方が、ちゃんと存在するんですよね。
本書は、4章構成で、マーケター・プロダクトオーナー・経営者のための実装ガイドをお届け

こんな人におすすめ

30〜50代 / マーケ担当者・営業・経営者・フリーランス

試し読み

はじめに なぜあなたのサブスクは3ヶ月で解約されるのか

数字は出ているのに、誰も続けてくれない

あなたがマーケティング担当者なら、一度はこう悩んだことがあるはずです。きっとそうなんです。

「広告でCPAは下がった。初月の申込数も目標通り。なのに、3ヶ月後の継続率を見ると、半分以下に落ちている」

新規獲得のファネルは、教科書通りに作れます。

LP、広告、メルマガ、オファー、CTAボタンの色。どれも数字で検証できる。

でも、入ったあとの顧客が、なぜ離れていくのか。

ここには、多くの企業が手をつけられずにいるんです。

施策は打っている。

会員特典も充実させた。

ポイントも付けた。

解約防止のリテンションメールも送った。

それでも、解約される。

![図解1 リテンションの壁](図解/zukei_01_intro_retention_gap.png)

「仕掛ける側」から見える風景

結論から書きます。

顧客が「このサービスをやめよう」と思ったとき。

やめないでいてくれる仕組みを、ほとんどの企業は設計できていません。

というより、設計の視点そのものが存在しない。

マーケティングの世界で「リテンション施策」と言うと、だいたい次のようなものが並びます。

– ポイント還元・クーポン配布

– 解約防止のクロスセル

– 会員ランクとメルマガ

– 休眠掘り起こしキャンペーン

どれも、顧客の離脱意思が顕在化してから動く施策ばかりですよね。つまり、後手なんです。

本書で扱うのは、その手前の話です。

顧客が「やめよう」と思う前に、「続ける理由」を静かに積み上げる設計。

行動経済学が「コンコルド効果(サンクコスト効果)」と呼ぶ、脳の根本的なクセを倫理的に使う方法です。

![図解2 コンコルド実験データ](図解/zukei_02_intro_concorde_experiment.png)

コンコルド効果とは、最短で

1985年、アメリカの心理学者アーキスとブルーマーが、ある実験を行いました。

61人の被験者に、こんな質問をしたのです。

「あなたは、100ドルのミシガン旅行券と、50ドルのウィスコンシン旅行券を両方買ってしまった。日程が重なっていて、どちらか1枚しか使えない。ウィスコンシンの方が楽しめると思っている。どちらに行くか?」

結果は、61人中33人(54.1%)が、楽しめないとわかっているミシガン(高額側)を選んだ。

理由は単純。100ドル払ったほうをムダにしたくないから。

「高く払ったほうを使わないともったいない」という脳の働きは、誰にでも備わっている。これが、コンコルド効果の核です。

(出典: Arkes & Blumer, 1985, Organizational Behavior and Human Decision Processes

![図解3 「仕掛け」vs「搾取」](図解/zukei_03_intro_ethics_vs_dark.png)

「仕掛け」と「搾取」を分ける線

ここで、大事な話をしておきます。

コンコルド効果をマーケティングに使う、と言うと。

必ず「それはダークパターンではないか」という指摘が出ます。

正しい指摘です。

同じ心理メカニズムでも、使い方で、顧客を幸せにも、不幸にもできるんです。

本書ではこの線引きを、何度でも明確にします。

– OK: 顧客が自分の進歩・達成・関係資産を実感できる形で、続ける理由を積み上げる

– NG: 顧客が解約しようとした瞬間に、不安や罪悪感で引き留める(ダークパターン)

前者は「続けたい」で顧客を残す。後者は「やめにくい」で顧客を縛る。

1ヶ月後の満足度も、1年後のLTVも、この差は圧倒的に開きます。

本書は、前者だけを扱います。

誰に向けた本か

この本は、こんな方に向けて書きました。

– SaaS/サブスクサービスで、3〜6ヶ月の継続率に課題を感じている担当者

– コミュニティ運営・オンラインサロンで、会員のエンゲージメントを上げたい運営者

– ECサイトで、2回目購入・定期引き上げの設計に悩んでいるマーケター

– 教育・学習サービスで、完走率の低さに頭を抱えている事業責任者

– コーチ・コンサル・士業で、クライアントの長期契約化を考えている方

逆に、単発売切り型のビジネスには合いません。

本書は「顧客と長く付き合うビジネス」を前提にしています。

この本で手に入るもの

読み終わる頃には、次の景色が見えているはずです。

– 第1章 顧客心理の基本。仕掛ける側から見たコンコルド効果の全体像

– 第2章 顧客が後悔せず続ける5つのフレーム。成功事例と失敗事例を対にして解説

– 第3章 業界別の適用パターン。SaaS/教育/ゲーム/EC/コミュニティの5領域

– 第4章 倫理とダークパターンの線引き。自社プロダクトの自己点検チェックリスト

この本の価値は、フレームの紹介だけでは終わりません。

「明日からうちの事業で、どこを直せばいいか」が読後に具体的に決まっている。

ここを目指しています。

ひとつだけ、先に伝えたいこと

僕自身、前職で、ダークパターン寄りの施策を実装した経験があります。

KPIは伸びました。

解約率は一時的に下がった。

でも3ヶ月後、ネガティブなレビューが急増し、紹介率が半減しました。

短期の数字を守って、長期の信頼を失った。

あのとき学んだのが、「仕掛ける側の倫理」です。

撤退コストは、武器にも、凶器にもなるんです。

本書が、あなたの仕事を「武器」の側に寄せる助けになれば、書いた意味があります。

さあ、始めましょう。

続きは Amazon Kindle でお楽しみください

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