ジャガーノートのKOMAINUが警備の手配業務を自動化し、手配業務60%削減・100人規模で月118.8時間/約20.3万円削減・1年半で導入100社超・継続率99%以上・隊員1人月250円からと公表しました(時間/金額はモデル試算、社数・継続率は実績値)。 PR TIMESで公開されています。
「警備業向けツールの話だから関係ない」と読み飛ばすにはもったいないです。 中小警備・人材手配で「シフト調整の重労働+電話連絡の山+属人化」で悩んでいる構造そのものだからです。 この事例は、「手配自動化+シフト最適化+効果計測」の枠で整理できます。
僕が注目したのは、「電話とExcelの手配を仕組みに置き換えた」という踏み込みです。中小警備にそのまま応用できます。
中小警備/人材手配の手配課題
中小警備/人材手配にありがちな構造はこうです。
- シフト調整はExcelと電話で手作業
- 急な欠員対応で連絡の山
- 手配は特定担当に依存
- 結果、残業膨張+調整ミス+属人化
汎用ツールには警備特有のシフト・資格要件は組み込まれていません。「手配自動化+シフト最適化+効果計測」が必要、というのが本事例の骨子です。
KOMAINUの整理
公表情報で示されている内容は以下です(時間/金額はモデル試算)。
- 対象: 警備の人員手配・シフト調整
- 基盤: KOMAINU(手配自動化システム)
- 成果:
- 手配業務: 60%削減
- 試算: 100人規模で月118.8時間/約20.3万円削減
- 実績: 1年半で導入100社超・継続率99%以上
- 費用: 隊員1人月250円から
- 設計思想: 手配の連絡と調整を仕組みに移す
考察:
- 警備の壁はシフト調整の重労働と属人化
- 自動化なら連絡と調整を一元管理できる
- 中小警備ほど少人数で手配に追われる
何が真似できるか
KOMAINUの話ですが、設計思想だけ抜き取るとこうなります。
- 案件と人員をシステムで一元管理
- 手配連絡を自動配信・自動集約
- 資格・条件でマッチングを支援
- 急な欠員も仕組みで再手配
- 効果は「手配時間×連絡件数×調整ミス」で測る
特に「連絡と調整の一元化」が秀逸です。中小警備ほど「担当者の電話力頼み」になりがちですが、仕組み化すると桁違いに楽になります。
中小警備/人材手配で再現するなら
ここからが本題です。事業者5〜100規模で同じ思想を取り入れるならどう削るか。
構成
| 項目 | KOMAINU像 | 中小警備(5〜100) |
|---|---|---|
| 対象 | 警備手配 | 自社の人員手配 |
| ツール | KOMAINU | 手配自動化/シフト管理ツール |
| 月額費用 | 1人月250円から | 推定 月1〜10万円 |
| 初期費用 | (要問合せ) | 推定 0〜20万円(設定) |
| 体制 | (現場運用) | 手配担当+ツール提供元 |
| 期間 | (継続) | 1〜3ヶ月で運用化 |
評価軸スコア
| 評価軸 | スコア |
|---|---|
| ROI(投資対効果) | ★★★★☆ |
| 再現性(中小警備) | ★★★★☆ |
| 難易度(低いほど簡単) | ★★★☆☆ |
(難易度=数字小さいほど簡単)
スコア根拠は以下です。
- ROIは高。手配時間と連絡負担の削減に直結
- 再現性は高。人員手配型の業種に広く転用できる
- 難易度は中。既存の手配運用の置き換えが山
前提条件・必要データ
- 案件・人員・資格条件のデータ
- 現状の手配手順・連絡経路
- 現状の手配時間・調整ミス
- 月次で手配時間+連絡件数+調整ミスを計測
失敗条件・適用しないケース
- 案件条件が複雑すぎて自動化に乗らない
- 現場が電話運用から切り替えない
- データを最新に保てない
- 効果測定をせず「効率化した気がする」で終わる
「ツール導入で即手配自動化」のではありません。
手配棚卸し→データ整備→システム設定→限定運用→運用切替→効果測定→拡大、という流れが1〜3ヶ月で回って初めて、本事例が描く「手配自動化」像が中小警備にも見えてきます。
特に「現場の運用切り替え」を省くと、ツールと電話が二重化してかえって手間が増えます。
出典・参考
市野
愛知県岡崎市でAI活用支援を手がける一人社長。 中小企業の現場でAIを実装してきた経験から、他社事例を「うちで再現するには」の視点で読み解いて発信中。


